ももかつ(筋挫傷について)Part2
こんにちは!
千華整骨院です。
今日は第7回スポーツニュース!ももかつ(筋挫傷)についての続編を投稿いたします。
コンタクトスポーツでは非常に発生頻度が高く、蹴られたから痛いのは当然安静にしておきましょう。
といった対応になりがちな症状で、間違った対応をしてしまうと
予後が全然違う結果になってしまう為、処置がとても大切な症状となります。
重症度の分類
| 膝関節屈曲角度 | その他 |
---|---|---|
軽症 | 膝関節120度以上屈曲可能 | 局所の圧痛、歩行可能 |
中等症 | 膝関節90度〜120度屈曲可能 | 筋の腫脹・圧痛、破行 |
重症 | 膝関節屈曲90度未満の制限 | 筋の腫脹・圧痛、重度の破行 |
このように重症度は分類されます。
臨床でのポイント!
- 受傷当初から激痛を訴え、自発痛や知覚異常を訴える場合は急性コンパートメント症候群の可能性を
念頭にいれ、早急に医療機関での診断を受ける。 - 大腿直筋の筋挫傷では、受傷3日まで消炎鎮痛の為にアイシングを行う。可能な限り膝屈曲位での固定が
早期回復に有用である。 - リハビリテーションを行なっても膝関節屈曲可動域の回復が不良の場合、血腫の除去が必要な事がある。
- ストレッチング施行は、受傷から2週間までに行う事が重要である。
- 重症例では約20%に骨化性筋炎を発症する為、レントゲン画像での確認を行う。
- 重症例の場合、リハビリテーションが順調に進んでいても急に痛みや違和感が出現した場合、骨化性筋炎が
発生した可能性があり、レントゲン検査を行う必要がある。 - 重症例では、経過中に膝関節内に関節水腫を認める事がある。これは大腿部の出血が膝関節付近まで移動することの影響によるものである。
このような内容が非常に大切となります。
スポーツ現場では、よく起こる内容ですので参考にされてください。